鉄腕DASH あおい輝彦 ボーイズラブ文庫


「……おい」。キスに性的な意味もあるなんて、旭には想像もつかないのだ。

シャツにもネクタイにもアイロンはかけていないから、不作法者と言われればそうかもしれないが、それでも一応正装の条件はクリアしている。

呟くと、男が視線を俺へと落とした。いっそ二狼の手で殺してくれ――――とまで、思ったのに。(俺が知らないだけで、金持ちのエリートの人はこういうことを普通に、日常的にするもんなのか!?だけどこういう人がこういうことすると、世間一般の女性はくらくらっときたりするんじゃないのか!?)無言で光一郎と見つめ合ったまま、綾也は貧血で倒れたときのように目の前がチカチカしてくるのを感じた――――。「確かに悠仁さんは酔ってましたけど、ちゃんと受け答えをしてくれていたじゃないですか。それなのに、僕を抱きしめてキスしたことも覚えてないなんて……」。馬鹿(ばか)にされた気がしたトオルは、まだフォークすら手にしていない飯島に、憎々しげに言い返した。「ごめんな史朗……っ」。

「今日は疲れただろう?よく頑張ったな」。真玄と、恋人として愛し合いたい…って。『俺、馬鹿だから、おまえが死んでしまうと思ったときにやっとわかった』おまえが大事だ。「その気になってきたか」。

「どうした?」。

雅也の指が股間の茂みを梳き、勃ち始めた自身をつつく。「成人女性って話だから、きっとそうだろうな」。その四つの中で一番広い部屋が寝室になっている。DVDになったら観ようかと思っていた外国映画だ。「澄明殿、そんな悠長なことを言っている時間はありません。先を急がないと」。「この瓶でいい」。二十代の半ばを過ぎて秘書になったときには、若すぎると思われがちだった飯島も、昨年の暮れに三十一歳の誕生日を迎えた。


ボーイズラブ小説作品紹介


刑事の真城は覚醒剤横流しの捜査中、凶弾に倒れた。 死の間際、密かに想い続けていた相棒の高瀬に何も告げていないと思った時、奇跡のような偶然で一命を取り留める。 だが、その時から真城は夜の住人になってしまった。 突然の真城の休職に、逆に疑いがかかってしまうが、高瀬は真城を信じ、単独捜査を始める。 事件に巻き込みたくない真城は……。死すら乗り越えるラブストーリー!

タイトル:夜の秘密
著 者 名:剛しいら
レーベル:アクア文庫
発 行 元:フロンティアワークス

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