トニコン 中居正広 少年愛小説


「君を守りたいんだ…。好きなんだよ…」。「なるほどね」。

「やー、すまんなー。実生ちゃん来てると知ってたら遠慮したんだけど」。そのせいか旭の体は、自然とギョームに寄り添っていく。小刻みに痙攣する和弥の身体を、宥めるように緩やかに愛撫し、ショックで萎えた和弥自身にも刺激を与える。「凶器らしきもの、発見しました」。匂いをかいでみても、水穂には普通のウィスキーに思えた。その晩もソファで寝ようと畳んであった布団を広げると、いったん寝室に入った長森がドアを開けてやってきた。

玄関に続く長い廊下(ろうか)を挟(はさ)み、両側にそれぞれ二つの部屋が並んでいる。「今夜から明日の明け方にかけて冷え込むらしい。そこじゃ寒いだろう。こっち来い」。「知ってる。十六歳だ」。無理やりに狭い穴を広げられていく。「俺ひとりじゃ、ここは広すぎるからさ」。この変わり身の早さが憎らしい。少なくとも腕の中で赤ん坊が泣かなければ、あのまま火の中で起きあがらないままだっただろう。

慌てる水穂にけろりと言い返し、紳士はおもむろに立ち上がった。

ベッドの片端(かたはし)に寝起きそのままの格好(かつこう)で一人腰掛けている山岸(やまぎし)トオルは、サイドテーブルの上に置かれた目覚まし時計を、先ほどからじっと見つめている。その上から敦行がのしかかるようにしっかりと抱き締める。先導するロイヤルブルーの制服を着たスタッフ……セフィエスの専用バトラーらしい青年は、すらりとした二十代後半くらいに見える金髪の美青年だった。驚いた様子を笑いながらも、首を傾(かし)げて見上げているトオルに、早川は誘いの言葉を向けた。

キスは瞳也のくちびるを包み込むように始まり、すぐに口腔(こうこう)へと舌がもぐり込む。いわれたとおりにシャワーを浴びて、浴室を出ると、脱衣所には新品のバスローブが用意されていた。俺は。「清水さん」。


ボーイズラブ小説作品紹介


三つ子である高崎三兄弟は、いとこの幸也を、小さい頃から大切に守って育ててきた。そんな幸也も高校生になり、そろそろ男として巣だちさせなければ、と、選びに選んだ女の子を幸也に勧める。しかし幸也は家でゴロゴロ、家族でのんびり、陸とベタベタするほうが幸せらしいのだ。三兄弟(陸、海、空)も「女にとられたくないッ!」ホモな気持ちに気づいてしまい……。幸也の心は一体誰のもの?

タイトル:幸せはいつだってホームメイド
著 者 名:高月まつり
レーベル:アイス文庫
発 行 元:オークラ出版

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